ジューキ(JUKI)の高級ロックミシン「衣縫人(いほうじん)」や「糸取物語(いととりものがたり)」。古くなってプラスチックが茶色く黄ばんでいたり、動かなくなっていても買取可能です。面倒な糸通しを自動化した「エアスルーシステム」は現在でも絶大な人気があり、部品取りとしての需要も高いためです。古いロックミシンが高く売れる理由と相場を解説します。
真っ白だったはずのミシンが、長い年月を経て茶色く黄ばんでしまった。
久しぶりに押し入れから出してみたら、はずみ車が固くて回らない。
布を切るメス(刃)が錆びついてしまっている。
高いお金を出して買った、憧れの「ベビーロック(baby lock)」。
見た目が古くなり、動かなくなったからといって、絶対に捨てないでください。
結論から申し上げますと、「衣縫人(いほうじん)」「糸取物語(いととりものがたり)」の2機種は、どれだけ激しく黄ばんでいても、動かなくても、数千円〜数万円で買取が可能です。
なぜなら、これらの機種に搭載された革命的な機能は、発売から何十年経った今でも色褪せず、中古市場で熱烈に求められているからです。
なぜ「汚れたロックミシン」が高く売れるのか?
一般的な家庭用ミシンは古くなると値段がつきにくいですが、ロックミシン(端縫い専用機)、特にベビーロック製品には、中古でも価格が落ちない明確な理由があります。
世界を変えた特許「エアスルーシステム」の価値
ロックミシン最大の難関は、複雑な経路を通す「糸通し」です。これを空気の力で一瞬で完了させる「エアスルーシステム(ジェットエア)」は、ベビーロック独自の技術です。
この機能があるだけで、ミシンの価値は劇的に変わります。老眼で糸通しが辛くなったシニア層や、効率を求める作家さんからの「中古でいいからエアスルー搭載機が欲しい」という需要が尽きないのです。
プラスチックの「黄ばみ」は性能に関係ない
古いロックミシンのボディに使われているプラスチック(ABS樹脂)は、紫外線や酸化の影響で、必ず黄色〜茶色に変色します。
これは避けられない経年変化であり、プロの査定では「よくあること」として扱います。 見た目が汚れていても、内部の頑丈な金属パーツやエアスルーの機構が生きていれば、高額査定が可能です。
減額対象ですが「買取OK」な状態チェックリスト
「私のミシンはボロボロだから無理かも」と諦める前に、以下のリストをご確認ください。これらは古いロックミシンの買取において許容される状態です。
激しい変色(黄ばみ・ヤニ汚れ)
全体が茶色く変色している、タバコのヤニが付着している状態でも、機能に問題がなければ買取対象です。
メス(刃)の錆び・切れ味不良
布をカットするメスは消耗品です。錆びていたり、切れ味が悪くなっていても、交換可能なので問題ありません。
本体の固着(はずみ車が回らない)
長期間使わないと内部の油が固着して動かなくなりますが、多くの場合は分解清掃で直るため、買取可能です。
付属品の欠品・破損
フットコントローラー、ピンセット、ルーパースレッダーなどの付属品がなくても大丈夫です。糸立て棒(アンテナ)が折れていても査定可能です。
【価格表】ベビーロック・ロックミシンの買取相場
ロックミシンの相場は、機種のグレード(機能と針の本数)によって決まります。
| シリーズ名 / モデル | 特徴 | 状態:黄ばみ・不動・難あり | 備考 |
| 糸取物語 (Waveなど) | 糸調子も自動の最高級機。「Wave」機能付きは特に高額。 | 〜30,000円 | 「ジャストフィットシステム(自動糸調子)」搭載機は非常に人気があります。 |
| 衣縫人 (BL57など) | プロ好みの手動糸調子。2本針4本糸モデルが人気。 | 〜20,000円 | 自分の思い通りに調整したい層から根強い支持があります。 |
| 縫工房 (Wave) | ロック+カバーステッチの複合機。構造が複雑で修理需要が高い。 | 〜35,000円 | 1台で何役もこなす高級機。部品取りとしても価値が高いです。 |
| ふらっとろっく (BL72S) | カバーステッチ(裾上げなど)専用機。 | 〜25,000円 | ニットソーイングをする人には必須のアイテムです。 |
| MOシリーズ (JUKI) | ベビーロック以外の人気機種。工業用ミシンの技術を投入。 | 〜10,000円 | 質実剛健な作りで、プロのサブ機としても人気です。 |
| その他 (1本針3本糸) | エアスルーなしの普及機など。 | 〜3,000円 | 針が1本だけのモデルは、4本糸に比べると安価になります。 |
※上記は相場の一例です。実際のモデルや状態により変動します。「針が2本刺さっている(2本針4本糸)」モデルは高額になりやすい傾向があります。
ロックミシンと一緒に「洋裁道具」もまとめて整理
ロックミシンをお持ちの方は、通常のミシンや、大量の布(生地)、糸なども持っているケースがほとんどです。出張買取なら、これらをまとめて片付けることができます。
使いかけのミシン糸
ロックミシン用の大きなコーン巻き糸は、使いかけでも大量にあればまとめて買取します。
在庫の布地(生地)
リバティプリント、ウール、リネンなど、使わずに保管していた反物やハギレも査定対象です。
手芸本・型紙
古い昭和の洋裁本や、未使用の型紙なども、まとめてお引き取りできる場合があります。
高く売るための「やってはいけない」こと
良かれと思ってやった修理が、致命的な故障につながることがあります。以下の点にご注意ください。
固まったはずみ車を、無理やり回さない
長期間使っていなかったミシンのはずみ車が固い場合、絶対に力を込めて無理やり回さないでください。内部のプラスチック製のギアが割れたり、タイミングベルトが切れたりして、修理不能になる恐れがあります。**「動かないなら、動かないまま」**査定に出すのが賢明です。
エアスルーのパイプを突かない
エアスルーの糸が通るパイプは非常に繊細です。ホコリが詰まったからといって、針金などで無理に突くと、パイプ内部が傷ついて糸が通らなくなります。専用のルーパースレッダー以外は使わないでください。
黄ばんだ「衣縫人」、次の作家さんが探しています
「もう目が悪くて糸が通せないから、洋裁はやめてしまった」
そうやって手放されたロックミシンが、整備を経て、今度は服作りを始めたばかりの若い学生さんや、ハンドメイド作家さんの手に渡り、再び活躍します。
見た目が古くなっていても、その革新的な機能の価値は消えません。
本体の右側面や背面にある型番(BL〇〇など)を確認して、まずはご連絡ください。LINEで写真を送るだけの事前査定も可能です。黄ばみの状態はそのままで撮影してください。
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